どこの誰しもが何者かである存在になる

(上の写真は散歩して偶然たどり着いた杉並アニメーションミュージアムで)

自称できる職業の虚しさについて

暇をとっています。次に何になりましょうか。何かになる、というのは本当、人間が社会的な生物だということを思わせられます。時間ができてわかりました。僕はなんにでもなれるのです。自由です。大概の仕事はどんな職業でも、名乗った時点で自分はそれだと言えることに気づきました。つまり、自称です。もちろん、医師や弁護士を自称してはいけません。資格のいる仕事で、詐称したら医師法や弁護士法に触れるはずです。そこで、明日から、いや、今日から僕が自称できる職業をリストアップしてみました。今、僕が何者であるかを僕自身が確認してみます。

写真家、カメラマン、フォトグラファー

今、最も近い自分ですね。なんなら、今すぐこれ撮って、と言われても特殊な撮影でない限り、ある程度のクオリティは担保できるんじゃないでしょうか。何が特殊かについてはご相談ください。

ドローンパイロット

能力がある点でこれも自称できます。自称ドローンパイロット、いいですね。民間資格も持ってますよ。触ったことのない機体でも、最低限のことはできるくらいの技能はあるはず。それを証明するのはなかなか難しいですけどね。最近はドローングラファという名称も流行ってきているようです。オシャレか。

ライター、ブロガー

僕、このブログで不定期に連載を持っています。いわゆるオウンドメディアってやつです。え?月間PV?これからはPVの時代じゃないって今年の春くらいにそういう記事見ましたよ。しかし、文章を書ければライターかというと、じゃあ果たして読書感想文を書く小学生はライターであるかという疑問も湧いてきます。要は文章力です。僕の文章力はこのブログから察していただくことにして、まあそういうことはいっそ読者の判断にお任せします。「お父さんな、ブログで食ってこうと思うんだ」夕飯の食卓で娘にこう話す日はそう遠くないかもしれません。

建築家

建築家。世の中のイメージだと建築家=一級建築士、みたいなのがあるかもしれませんが、建築家は資格ではないので、誰でも自称できます。一級建築士の資格を持っていても、建築家と自称している人は数で言えばむしろ少ない方だと思います。なので、建築家は自称するには最適です。僕、学生時代に住宅学んでましたからね!

起業家

起業家ってのは僕から見たら本当に謎な職業です。会社を立ち上げたら起業家と言えるのであれば世の中の起業家はかなり多いはず。それとも、会社を立ち上げたその後ではなく、起業するのが目的になっているのでしょうか。起業するだけなら誰でもできますからね。起業した数と倒産させた数の比率は何割以上でないといけない、とかあるのでしょうか。例えば、小学生が将来の夢に『社長』と書くケースはたまにあると思いますが『起業家』と書く人はかなりレアなんじゃないでしょうか。この歳になっても起業家というのは謎です。謎であるならばいっそ自称もできるのではないかな、と考えます。今の僕の立場なら、起業しても特に不思議はないでしょうから。

投資家

従来の投資信託やマンション投資などと違って、仮想通貨やアプリなど、投資は誰でも気軽に始められるようになってきました。投資家というのはどこから投資家なのでしょうか。1円からでも投資してれば投資家と言えるのでしょうか。valuは投資に入りますか、入らないですかそうですか。「よーし、父さん、今からビットコイン買っちゃうぞ」と勢いで投資を始めても何の不思議もない世の中になってきました。

ハイパーメディアクリエーター

30代男子がなりたい職業No.1、ハイパーメディアクリエーター。名前だけで見れば他の職業を圧倒する破壊力。自分が何にでもなれる、とわかった途端、これを想起せずにはいられませんね。しかしてその実態は謎。謎なのがまたミステリアスで魅力的。ですが、いざ自称する場合、自分の職業を自分でわかってないのはよくないので、それがなんたるか、把握する努力が必要です。具体的に、ハイパーはメディアにかかるのか、クリエーターにかかるのか、ハイパーなメディアをクリエイトするのか、メディアをクリエイトするハイパーな人なのか。メディアってなんだ。なんとなく映像作れれば何とかなりそう、ではハイパーメディアクリエーターを名乗るには程遠い。ブコウスキー読んで出直してこい。

ぱっと思いついただけで、いろんな自分が浮かんできました。人生は本当、自由です。それって、今の社会が豊かである証拠でもあると思うのです。しかし、全体的にそれぞれのプロフェッショナルを怒らせるような記事になってしまったことについては謝罪します。

ところで、警察に逮捕されたときに『職業:自称○○』って報道されますね。アレって、裏とれてないから自称となるらしいんですけど、確かに会社員や公務員は簡単に証明できますからね。だとすればデザイナーやらフォトグラファーやら、いわゆる個人事業主が自称扱いされやすいのも納得です。一方、そのせいで自称○○という名称自体が怪しいものになってるのもどうかと思いますが、それがこの国の社会的コンセンサスなんだな、と思いつつ、今流行りの働き方改革でより多くの自称者が出れば住みよい社会になるのかもなあ、なるといいなあと願うばかりです。

2017-08-21 | カテゴリー 日記 | タグ