HYLLIS、それは僕が選ぶIKEAの中でもマシなほうの棚

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去年のことですが、IKEAに行き、棚を買って帰ってきました。今なお続く大量生産の近代主義的な製造物、いやむしろコストコと並んで現代日本のポストポストモダンとでも呼ぶべき商業主義の権化であるIKEA。店内のカゴに積み入れられた大量の同じぬいぐるみは21世紀のディズニーランドでしょうか。大量のダサい家具の中からわずかな宝探しをするように見つけて、思い切って2つ買ったそれは「HYLLIS」という棚です。一個1500円という安さも嬉しいですね。デザイン的にひとつも魅力的な商品がないニトリやアイリスオーヤマと違い、がんばって探せばIKEAは使いたい家具があります。

前に一個買ってるのでこれで我が家にあるのは3つです。前に買った一個は僕の部屋で使っています。無印良品のトタンボックスと、まるでセットじゃないか、というくらいに合うんです。今回の2つは庭で多肉植物を置くために買いました。サイズなどをいろいろ検討したんですが、最終的にこれに落ち着きました。理由は他によいのがないからです。

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素材は亜鉛メッキとのことですが、この無骨さがよいです。留め具もシンプルにネジだけ。新プリですが、組み立てるのに一時間はかかります。しっかり直角をださないと、どこかでネジが入らなくなるんですよね。多少無理をしてでもネジを回すので右手が痛くなります。その、作る人を突き放す感じがIKEAらしくて僕は好きです。

同じ安い棚でも、日本のメーカーの組み立て家具ならそんなことはないでしょう。説明書通りに作ればスムーズに全てのネジがはまるようになっているでしょう。素材も、たとえ金属でももう少し温かみのある、微妙な塗装が施されるなど、中途半端さが残っていることが想像できます。また、脚の先にもデザインをぶち壊す大きいクッションがつきます。さらに、棚の構造にも工夫があり、一貫性もなく、収まりも悪いナナメ材が背面に入ることでメーカーにクレームが入らないようになっております。追い打ちをかけるように、無意味な装飾が入っていることもあります。日本住宅の、ここ数十年の間の伝統的な蛍光灯のダイニング、郊外のハウスメーカーの一戸建ての空間ともよくマッチする日本製組み立て家具。それのそういうところが僕は大嫌いです。

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多肉を置いてみたところです。次は春の植え替え。その時期が楽しみです。

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「HYLLIS」のほかに、もうひとつ我が家にあるIKEAの棚が「LERBERG」。500円くらい高いですが、こちらも庭には最適です。棚板がメッシュになっているのがいいですね。「HYLLIS」よりは組み立てやすいです。今回、なぜ「LERBERG」ではなく「HYLLIS」にしたかというと同じ棚が大量にあってもより自然なデザインが「HYLLIS」であるからです。

IKEAの家具はデザイン名がちゃんとついているところが好感触です。デザインを意識しているのがわかります。それでもダメなデザインが多いんですけどね。ちなみにこの2つをどのように発音するのか、僕は未だに知りません。

2016-01-05 | カテゴリー 日記 | タグ