1 year レビュー オブ Nikon Df

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Nikon Dfを使いだしてから1年が経ちました。メーカー保証が切れてしまったのでセンサークリーニングとファインダー清掃がこれからは有料になります。保証が切れるギリギリに調整してもらえばよかった、と思う反面、不調であったわけでもないので、まあいいか、くらいです。買ってすぐくらいにレポートを書くぜ、ということを言っていましたが、結局今に至りました。いえ、書こうとは思っていたのですが、このカメラに魅了されるあまり、しばらくの間、どんな切り口でDfの魅力を書くか、ううむ、と悩んでいたのです。そういうことにしておいてください。ようやくDfの魅力を書けるくらい、カメラが自分の手に馴染みました。

Dfが手に馴染むと自分がティザー広告のカメラマンになれた気がします。今では撮影ごとに「この感触だ」とつぶやくようになりました、ということはもちろんありませんが、このティザー広告でワクワクした感覚が懐かしいです。そのくらいにはDfが自分のものになった、ということでしょう。

この1年は本当によくDfを使いました。やはりカメラが小さいと持ち出すのが億劫でなくなります。さすがにD40ほどではないにせよ、持ち出しやすいということは単純に多く撮れるということです。今はD750のほうが軽くて小さいようですが、発売当時はこれがNikonのフルサイズで一番小さいのでした。D600でフルサイズ最軽量を達成したと思ったらDf、D750と最軽量を更新していったわけですね。まるでニューガンダムからガンダムF91への開発史をなぞっているように思います。

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Dfの最大の特徴と言われるダイヤル式ですが、見た目のクラシカルさに惑わされるとこれが単に古めかしいだけ、と感じてしまいます。最初は皆戸惑います。昔、フィルムでぶいぶい言わせていた人もISOがダイヤルになっているのですぐには慣れないはずです。ただ、この操作方法を自分の感覚にしてしまうとこれほど使いやすいものもあるか、と思えます。デジタル一眼レフはまずほとんどが1/3段、もしくは1/2段でシャッタースピードを調整しますが、ダイヤル式のDfだと一段ごとにシャッタースピードを変えることができます。その上でサブコマンドダイヤルで1/3段の微調整を行う、という感じです。ただ、総合的なスピードは…同じくらいでしょうか。シャッタースピードを変えているときのかっこよさは抜群にDfに軍配があがります。普通のカメラはシャッタースピードを調整しているときのスタイルなどを考えてデザインされているとは思えませんが、Dfはダイヤルを回したときのカチカチ音までこだわっている様子がうかがえます。

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仕事で使えるかどうか、ということで言えば問題なく使えます。機能面でのデメリットといえば、SDカードのシングルスロットであることと、内蔵フラッシュがないことくらいでしょうか。ただ、ダブルスロットだと書き込みの待ち時間が増える懸念があるので、最近の信頼性の高いSDカードであればあまり問題にならない気がします。撮影者の不安くらいでしょうけども、今まで僕は撮影現場でSDカードのエラーが起きたことはないですし、むしろダブルスロットの2スロット目への書き込みが遅いのに気づかず、うっかり取り出して書き込みエラーを起こしたことのほうがあります。堂々と言えることではないですが。とはいえ、仕事で使うときに選べるなら僕は安心のためにダブルスロットを選びますが。
内臓フラッシュがないのはこの見た目ゆえに、仕方ないことです。Nikonには内蔵フラッシュを使って離れたところにあるストロボを発光させられるニコンクリエイティブライティングシステムという素晴らしいシステムがあるだけに、このカメラで実践できないのは惜しいところです。それと、似合うレンズを選んでしまうことも残念ながら欠点です。24-70などの大口径はあまり似合わないですね。かろうじて70/200のF4でしょうか。このカメラは困ったことに最新のレンズよりも、レンズが古ければ古いほど似合ってしまうのです。

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総じて、このDfというカメラはとてもいい。操作系は確かに特殊ですが、反対に言えば今の通り一遍なデジタルカメラの操作系のほうにバリエーションが無さ過ぎるとも言えます。使いやすさを突き詰めたら今のデジタルカメラの操作系になった、とは言わせません。それでは、本当に使いやすいメーカー、カメラはただ一つしかなくなってしまうはずですが、どの操作系も慣れれば問題なく使えます(中にはどうあがいても使いづらいカメラはありますが)。人が一番使いやすいデザインはただ一つのみあるのではなく、ある程度の幅をもって、デザインに人が合わせることもできるのです。そんなことをDfを使っていて思いました。ただ一つだけ最も使いやすいデザインがあるのでは、人の可能性は所詮そんなものか、とがっかりしてしまいますね。そうです、人の可能性は大きいのです。例えば、僕が明日宝くじを買ってそれが一等になる可能性とかだってあるのです。買わないと当たらないのです。そう、今すぐ買わないと…そうすればDfだけでなく…レンズもたくさん買うことが…

2014-12-15 | カテゴリー カメラ | タグ